平塚市議会の第52代議長に就任した 府川 正明さん 千石河岸在住 65歳
「議会とは何か問い直す」
○…「先の市議選の投票率が43・8%というのはかつてない状況だ。市議会が期待されていないのではないか。議会とは何なのかを問い直し、議会を注目される存在にしたい」と議会運営に意欲を語る。議会は今後、ツインシティ計画や厳しい財政運営など、多くの課題に直面する。「行政と議会は市政の両輪。28人の議員で建設的な意見を活発に交わし、行政の監視役を果したい」と話す。
○…カツオ一本釣り漁を営む家で生まれ育った。「子どもの頃、大漁旗を掲げて帰ってくる父を須賀の港で迎えたものです」と懐かしむ。中学卒業後、日産車体の事業内訓練校に進み、溶接の技術者として長年勤務した。市議転身のきっかけは、同社労組からの出馬の打診。地元須賀(港地区)選出の議員が当時2期不在だったため、「地域のために働けるのなら」と腹をくくり、1999年の初出馬でトップ当選を飾った。
○…議会内外で義理堅いとの評で通る人情派。「議員は人との信頼関係がないと務まらない」ときっぱり。5期目を迎える政治活動は内助の功なしにも語れないようだ。「議員になる時、妻から『どう振る舞ったらいいの』と聞かれ、そのままでいいと言った。今も昔と変わらずに議員の妻らしくなく、地元では私よりも人気者だ」と照れ笑い。息抜きは気心知れた仲間と楽しむ酒やゴルフ。「昔と比べて、地元の店に飲みに行く議員も減ったんじゃないかな」とぽつり。
○…全国に押し寄せる少子高齢化や人口減少化の波は、平塚市も無縁ではない。「4月に待機児童0になったが、子育て環境の充実や雇用創出を進めないと、若い人が平塚に住まない」と課題を語る。高齢者福祉については「在宅介護する側が定年を迎えている時代、民間の力を活用して受け皿となる施設を整えていかないと」。市の直面する問題に向き合うため、議員生活17年目の経験を生かし、議会活性化を期す。
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