今年設立20年を迎える平塚警察署協議会の会長を務める 白石 慎太郎さん 中堂在住 59歳
地域の安全願う「平塚人」
○…地域の安全・安心は公的機関だけが担うものではない。今年で設立20年を迎える「平塚警察署協議会」は、警察の業務に地域住民の声を反映させ、地域一丸で安心・安全を目指す場として機能してきた。官民をつなぐ組織のトップとして今年6月、2期目を迎えた。「警察官イコール検問」くらいのイメージしか持っていなかったというが、多くの署員と関わる中で「とくに若い人たちの正義感や職務に向き合う姿勢に感銘を受けるようになった」と語る。
○…菫平に生まれ、5歳で中堂に移り住んだ。父は建設や清掃、リサイクルを手掛ける企業を立ち上げた実業家。地域に根差しながら仕事に励む、そんな大きな背中を見て育った。大学卒業後は建設業界に就職。ほどなくして父が他界し、26歳で家業を継いだ。
○…父が貫いた「地域密着」の姿勢を、これまで守ってきた。50人超の従業員を率いる社長業のかたわら、平塚青年会議所の理事長など市内団体の要職を歴任。現在は平塚警察署協議会長のほか、平塚商工会議所の副会頭も務める。「地域の発展と体感治安の向上はセット」。多くのわらじを履く理由をそう説明する。穏やかな表情の奥にある深い地域愛と正義感が多忙な毎日の原動力となっているようだ。
○…「警察の皆さんが地域のためにどれだけ頑張っているか。それを私たちが市民に伝えていく必要がある」。協議会の舵取り役は、暮らしの安心・安全を「立場を超え住民一丸で守っていくべきもの」と考えている。来年60歳。人生の節目を前に「この街で1社でも多くの企業に創業してもらいたいな」と、今後は後進の支援に力を入れていく考えを明かした。「私は生涯経済人、生涯平塚人」。生き生きとした瞳で宣言した。
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