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平塚版 公開:2011年1月20日 エリアトップへ

金旭中学校剣道部の外部指導員 遠藤 一夫さん 入野在住 71歳

公開:2011年1月20日

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心で斬る 剣道の真髄

 ○…金旭中で15年にわたり、剣道の外部指導員として活動している。就任当時、まだ全国的には無名だった剣道部を、学校や地域総ぐるみで強豪に育て上げた。「体育館を使える時間は限られているし、夜の稽古もできない。子どもたちが強くなるための環境が必要だった」と、部活だけでは限界がある稽古を補うため、会長を務める金田剣友会でも生徒の指導に汗を流す。「遠征があれば車で送り迎えしてくれる親や、学校の理解があってこそ。自分だけの力ではとてもやってこられなかった」。

 ○…稽古では、挨拶はもちろん靴の脱ぎ方ひとつにも目を光らせる。「これでもすっかり丸くなったんだ」とこぼすが、「やるからには全国に目を向けろ、お前たちはいつか日本を背負って立つんだぞ。いつもこう言い聞かせているよ」と、徹底した精神論を土台とした指導方針は、今も昔も変わらない。

 ○…教士七段の腕前。剣の道を志した理由をたずねると「小さいころ兄貴に木刀で殴られたことがあった。悔しくてたまらなくてね、それが理由だよ」と頭をかく。剣道と、経営する自動車整備工場での仕事の合間を縫って、20年以上続ける市青少年補導員連絡協議会の活動にも熱心だ。カレンダーを指差しながら「ほら、予定だらけで真っ黒。大変だけど、やっぱり子どもがかわいいんだよな」と笑う。

 ○…金旭中の剣道部が全国大会に出場する際、ある詩を生徒の袴に刺繍することが験担ぎになっている。『積む汗は 誉れの錬武 五月晴れ』。自身が七段を取得したことを知った、師と仰ぐ倉澤照彦範士九段(日本体育大学剣道部師範)から贈られたものだという。「子どもたちには基本をしっかりと身につけて、”心で斬る”ことを覚えてもらいたい。力には差があって当然。でも、稽古は必ず応えてくれる」。技術の修練はもとより、厳しい稽古で形成される人格こそが、剣士たちの財産になる。
 

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