湘南ひらつか七福神会の会長に選出された 竹内 成行さん 夕陽ヶ丘在住 80歳
もてなしの心 大切に
○…七難を除き、七福を与える神々を巡ることで福運を祈る「七福神巡り」。平塚でも七福神巡りを始めようと、今月17日に湘南ひらつか七福神会が設立。その総会で会長に任命された。七福神の7寺社の1つ、福禄寿を祭る日蓮宗・善性寺の住職。「会長に選ばれた理由は何だろう。自然と『あんたがいいだろう』ってなってたよ」と人懐こい笑顔。自然と人を惹きつけるような人柄をのぞかせた。
○…「会長としての仕事はこれからだよ」。意気揚々と語る。七福神巡りの骨格は市観光協会などが中心となり策定しているが、そこから先の具体的な内容は七福神会が中心となり決めていく。手始めとなる7月5日から11日までの7日間は巡行イベントも企画されている。「来て良かった、また来たいと言ってもらえるものにできたら」。巡礼者の笑顔溢れる取り組みにしたいという気持ちが、柔和な表情に滲み出る。
○…生まれは東京。14歳頃に日蓮総本山がある山梨県身延山に疎開し、仏教系の中学に編入する。仏教大学を経て博士号を取得するが、「学問としての仏教と、僧侶の最終目的である悟りの道は違う」という思いから住職の道を選ぶ。善性寺に入寺したきっかけは、世話になっていた鎌倉の寺院からの紹介。以来、平塚に居を移し50年近く暮らしている。
○…寺の中には人間国宝や著名な陶芸家が制作した湯呑みがズラリと並ぶ。自身で「湯呑み寺」と名づけ、希望があれば公開も行っている。「“永遠”である芸術と悟りは通ずるものがあると思って。見て、触れることの出来る湯呑みは悟りのきっかけに良かったんだ。高価じゃないから手に入れやすかったしね」。今は七福神巡りに来た人への公開など、独自のもてなしも考えているそう。ユニークな発想の住職がつくる今後に、期待が持てそうだ。
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