平塚商工会議所青年部、「平塚しらすボール隊」の隊長 小山田 宗弘さん 八幡ゴム物産(株)代表取締役 43歳
「ご当地グルメ」の仕掛け人
○…釜揚げしらすをたっぷりと、たこ焼きのように仕立てた「ご当地グルメ」、平塚しらすボールの仕掛け人。先週末の神奈川フードバトル(会場・厚木市)に参戦し、初出場の前回大会から順位を7位に落としたが、約2千食を販売した。「美味しいと喜んでもらえたが、食べたいと思わせるPR力が足りなかった」と、少し悔しそう。恰幅の良い体格に野太い声。強面を豪快に崩す笑顔は愛嬌たっぷり。
○…若手経済人組織、商工会議所青年部で平塚の名物を作ろうと、議論したのがきっかけ。「厚木はシロコロホルモンで名を上げた。平塚と言えばしらす。たこ焼きみたいにすれば旨いはず」。昨年2月、そんな腹案に白羽の矢が立ち、プロジェクトを始動した。「夜な夜な青年部のメンバーの事務所で、色んな具材を混ぜて焼きながら思案した」と話す。コンニャクで歯ごたえをつけ、いりこ出汁やチーズで味付けするといった今のレシピが完成。昨年のフードバトルを皮切りに、七夕や各所のイベントで飛ぶように売れている。次回の平塚商業まつり(11月6日)にも出店を予定する。
○…早稲田大学理工学部卒業後、(株)リクルートに入社。旅行雑誌の編集や営業をしていたが10年前に帰郷し、現・八幡ゴム物産(株)代表取締役。祖父の創業した工業用ゴム部品の製造会社で、本来継ぐ気は無かったという。しかし、始めてみると理系の血が騒いだ。タイヤを粉砕したリサイクルゴムの強度を高める研究で、自動車関連企業と共同で特許を取得したことも。「ゴムで作れないものはない」と胸を張る。
○…平塚しらすボールの行く末に、「市内の色んな飲食店で食べられるようになったり、家庭で気軽に作ってもらったり。市外から来たお客さんが、しらすボールで平塚の思い出を作ってくれるようになったら、大成功」と破顔一笑した。
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