神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
平塚版 公開:2012年5月10日 エリアトップへ

3月に初の単行本を出版した絵本・童話作家 飯野(はんの)由希代(ゆきよ)さん 纒在住 51歳

公開:2012年5月10日

  • X
  • LINE
  • hatena

気持ち動かす童話の作り手

  ○…出版した本のタイトルは、『はやくはやく』。子どもについ「はやく」と急かしていた自身の体験から生まれた童話だ。月日が経ち、最近では逆に我が子から「はやく」と言われる場面が多くなり、「子どもが小さかったとき、どんなにプレッシャーだっただろう、と思ったんです」。言う立場と言われる立場、双方の言い分を盛り込みながらも、「教訓めいたことは言いたくない。ただ子どもたちが読んで心を動かしてくれたら」と、”答え”の代わりに自身の思いを込めた。童話の最後は、意外な展開が待ち受ける。

 ○…茅ヶ崎出身で、平塚に移り住み約20年。2003年に「第3回グリム童話賞」優秀賞を受賞したのをきっかけに、本格的な作家活動をスタートした。現在はデータ分析の仕事をしながら、妻として、母として家事をこなし、「時間を課して」創作活動をしている。ひとつのことに集中しすぎてしまうという性格を自認し、子どもの教育ばかりにかかりきりにならないよう、だんだんと創作活動に目を向けていった。「見守りながら、適度な間隔を保つことが大切だと、子育てを通じて学びました」。

 ○…童話は、道徳ではないと思っている。「こうすべき、というメッセージよりも、自分が感じたことを素直に表現し、読んで明るい気持ちになってもらいたい」と、少女のような笑みをたたえる。気づいたことはすぐにメモし、入浴中でもふやけた紙を前に、夢中で創作に取り掛かる毎日だ。

 ○…そんな目まぐるしい日常の中、ホッと一息つくのは自分で点てる抹茶を楽しむとき。高校生の頃から習っていた茶道の作法は身体に染み付いていて、来客があったときにもふるまう。「書くこと自体は、孤独な作業。でも、たくさんの人に支えられていることを常に感謝しています」。日常が昇華した作品が今、平塚で芽吹いている。
 

平塚版の人物風土記最新6

川口 一正さん

第18回鈴川鯉のぼりまつりの実行委員長を務める

川口 一正さん

岡崎在住 72歳

5月2日

平野 杏子さん

平塚市美術館で「平野杏子展」を開催している

平野 杏子さん

松風町在住 94歳

4月25日

押谷 祐基さん

4月1日付けで第34代平塚商工会議所青年部(YEG)会長に就任した

押谷 祐基さん

市内在勤 37歳

4月18日

小澤 雄一さん

第13代平塚市消防団長に就任した

小澤 雄一さん

南金目在住 58歳

4月11日

永野 亮比己(あきひこ)さん(本名:永野亮彦)

バレエダンサーでミュージカル俳優の

永野 亮比己(あきひこ)さん(本名:永野亮彦)

平塚市出身 38歳

4月4日

窪田 敬一さん

花の国づくり共励会花き技術・経営コンクールで農林水産大臣賞を受賞した

窪田 敬一さん

広川在住 73歳

3月28日

MADOショップ平塚真土店

断熱窓リフォームに、今年も国から補助金あり!

http://kobayashikenso.co.jp

<PR>

あっとほーむデスク

  • 4月25日0:00更新

  • 3月7日0:00更新

  • 1月1日0:00更新

平塚版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

平塚版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月2日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook