平塚商工会議所青年部の会長に就任した 加藤 かおりさん エステティック省子の店代表 43歳
初の女性会長「らしさ大切に」
○…「ほとんど男所帯の組織をまとめるということで、男らしくしていくべきかと悩みましたが、あえて女らしさを大切にしていきたい」と、物腰柔らかに語る。創立25年の若手経営者団体、平塚商工会議所青年部（平塚ＹＥＧ）で初の女性会長。上品な物言いが長い黒髪によく似合うが、話の中身はざっくばらん。若手商人の円陣の真ん中に度胸よく座った。
○…母の創業したエステサロンの経営を継ぐ一方、父の工務店では営業や現場監督を任されている。「２つの仕事は全く違う業界ですが、接客サービスという面では共通しています。お客様から『ありがとう』と言っていただける素敵な仕事」と笑顔で話す。エステ店の上品なユニフォームから、男勝りの作業着姿で工事現場に向かい、地元経済人らの社交場には凛としたスーツで臨む。「着る服で口調も仕草も変わるようで、作業着だと男みたいと言われちゃう」と舌を出す。
○…「青年経済人として自社企業を発展させ、さらに地域を発展させるために今、何をすべきか考えたい」と運営方針を語る。今年秋、１００社以上の会員企業が所属する特色を活かそうと、各社自慢のサービスを市民に堪能してもらう「ＹＥＧまつり」を企画中。「市民の方々に楽しんでいただくイベントを前々からやりたかった。商売を知ってもらえば、商機も広がるはず」と話す。
○…生まれ育った平塚への愛着は強い。「気候が良くて住みやすい。海、山、川と自然豊かで、食べ物も美味しい」と長所を挙げつつ、「全国のＹＥＧ仲間と話す時、平塚がどんな街なのかなかなか伝わらない」というもどかしさも感じる。「景気は上向きと言いますが、まだ肌で感じるところではありません。是非住みたいという街になれば、我々の商売も良くなるはず。45歳までの経営者という立場から、平塚を盛り上げたい」と宣言した。
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