イベント「SunSunマルシェ」の会長に就任した 中村 幸子さん 平塚在住 41歳
出会い広がる「木工女子」
○…地元の生産者や飲食店、クラフトを趣味とする人達などが集まり、毎月第2日曜日に湘南海岸公園で開催している市場「SunSunマルシェ」。今年の2月で「5歳」を迎えたイベントの新会長に就任した。「私より適任者が大勢の中での大役、恐縮です」。一度は辞退したが、出店仲間から「やりたいと思ってできる役じゃない」と諭され、就任を決意した。「出店者も来場者も女性が多いんです。微力ながらその橋渡し役になれれば」と肩をすくめ恥ずかしそうに笑う。
○…実家は横内の材木店で、幼い頃から材木置き場が遊び場。余った木材で棚を作る「木工女子」だった。市内でインテリアショップ『Alberi(アルベリ)』を営み、現在改装中の店舗は「お客様へのリフォームアドバイスに役立てるかも」と壁のペンキ塗りなど自身の手で行った。「新しい家具や壁の色。少し手を加えるだけで部屋の景色が変わるのが素敵で」と声を弾ませて完成を待ちわびる。
○…祖母と両親、夫と3人の息子との4世帯暮らし。中学生になる長男は、店で開催している子ども向け木工講座で指導を手伝ってくれる。「仕事もイベントも、家族の理解と手助けがあるからできること」と目を細める。
○…「平塚の『いいもの』を知ってもらいたい」と5、6店が集まりレストランの前で開催した小さなマルシェ。トイレの清掃や授乳スペース確保などを運営に取り入れ「同じ子どもを持つ女性として、自分があったらいいなと思うことを反映させました」とにっこり。今では80店舗以上が参加、市内外から2000人が訪れる一大イベントに成長した。かけっこ教室などユニークな趣向も盛りだくさんに増え、特別開催の声がかかるようにもなった。「お店もお客様も皆笑顔なのが魅力。品物でも人との出会いでもいい。このマルシェを通じて見つけた小さな発見が、日々の暮らしの潤いになればと思っています」
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