「ひらつかオリジナル交通安全のうた」を作詞・作曲した 中崎 寿子さん 平塚市交通安全教育指導員 53歳
ぶれずに願う無事故社会
○…五線譜に込めたのは「無事故社会を一緒に目指したい」という願いだった。警察官のキャリアを生かし、年200回の交通安全教室を各地で開いている。指導員歴20年以上のベテランだが、啓発曲の作詞・作曲は初めて。「参加者がただ講話を聴く一方通行の教室でなく、皆で声を出し交通安全を考えよう」と、歌いやすい音域と軽快なリズムで進むオリジナルソングを創作。ピアノ演奏も担当した。
○…横浜市港南区に生まれた。ピアノを習い始めたのが小学生のころ。「関心を持ったらとことん」な性格で、毎日のように自宅の鍵盤に向かった。中学では美術部に所属。それまで絵に描いたような「文化系」だったが厚木高校では「今までやってこなかった運動にトライしよう」と、周囲の誘いもあり剣道部の門をたたいた。真夏の「鬼合宿」や、冬の寒稽古に耐え、卒業時には三段の腕前。武道の魅力にのめり込み、横浜国立大学に進んでからも体育会剣道部に所属した。
○…教員を志して選んだ教育学部だったが「心身の丈夫さを社会に生かそう」と、卒業後は神奈川県警に。26歳で結婚し退職後も、2人の子供を育てながら川崎市や小田原市で長く交通安全教育指導員を務め、現在に至る。オリジナルソングの作詞にあたっては、現役警察署長の夫もアドバイスをしてくれた。「横断歩道で『左右を確認』は不十分。『右左右と前、後ろもよく』だよって」。そんな助言に笑顔で感謝する。
○…趣味は登山。丹沢、アルプス、富士山と時間を見つけては自宅の二宮町を飛び出し国内の山々に向かう。「主人と一緒に登ることも多いですが、一人でも登っちゃいますよ」とたくましい。「山の雄大さ」が魅力といい「頂上から景色を見渡すと『自分の悩みなんて小さい、小さい』って思えるんです」。今後の目標は「体の続く限り交通安全教室を頑張ること」ときっぱり。無事故社会という頂をとことん目指す。
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