湘南ひらつかライフセービングクラブのパトロールリーダーを務める 竹内 一平さん 東海大学 文学部 3年 20歳
無事故の誓い 仲間と果たす
○…湘南ひらつかビーチパークの海開きと同時に、ライフセービングの夏が始まる。海難事故を未然に防ぐための見回りはもちろん、砂浜を駆け回り、日光浴やビーチスポーツ時の熱中症にも目を光らせる。「今年も無事故記録を継続するために、去年の11月から練習に取り組みました」と準備は万全。今年は海岸警備に加え、湘南海岸公園プールの監視員も務めるため、その双肩にかかる重責に気を引き締めている。
〇…生まれも育ちも東京都台東区。高校まで剣道と陸上に汗を流し、東海大学に進学した。ライフセービング日本代表に選出された同じ大学に通う姉の姿に憧れたのがきっかけ。その日を境に、実家から朝4時の始発電車で平塚海岸に来て、朝練に参加。大学が終わるとまた練習。ライフセービング一色の生活となった。「練習はきつかったんですけど、人を助けることにとてもやりがいを感じています」。たまの休みは、趣味の映画やドラマを観て心身を癒す。
〇…今年の4月から、平塚海岸近くの寮に住み込んで練習している。14畳ほどのスペースで8〜9人が共同生活する。お気に入りの場所は夏場のキッチンスペースで、「床がひんやりしていて、寝るときに気持ちいいんです」とにっこり。たこ焼きやカレーなど、仲間と同じ釜の飯を食らい友情を深めている。「でも時々、実家のご飯が食べたくなっちゃいますよね」と、練習の傍らで、母親の作る大好物のから揚げに思いを馳せる。
〇…リーダーに就任してから練習体制を一新し、冬シーズンから基礎練習に力を入れてきた。その成果は、大会の結果でも表れてきており、現在チーム全体が活気づいているという。家族同然の仲間に「1人でライフセービングはできない。みんながついてきてくれて嬉しい」と感謝の言葉を口にする。海納めまで残り33日。熱い夏は、まだ始まったばかりだ。
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