レスリンググレコローマンスタイル50kg級世界ジュニア選手権大会に出場する 山口 秀斗さん 神奈川大学1年 18歳
孝行息子 『世界』へ
○...大学入学後、デビュー戦となった全日本ジュニアレスリング選手権大会で優勝し、世界選手権の出場切符を勝ち取った。「優勝する自信があった」と振り返った大会は、初戦から決勝までフォール勝ち。力の差を見せつけた。世界選手権は8月30日からフランスで行われ、各国の予選を勝ち抜いた20歳以下の選手が出場。「同じ階級の同世代には負けたくない。メダルを狙いにいきたい」ときっぱり。初めて背負う『日の丸』にも重圧感は微塵もない。
○...三重県出身。高校入学と同時に友人から誘われてレスリングを始めた。爽やかな笑顔と、物腰柔らかい口調からは想像できないほどの負けず嫌い。その様子は「めっちゃ」を付け足して誇張するほどで、試合に負けると人目も気にせず泣くことも。勉強も負けず嫌いかと水を向けると「授業には真面目に出席しているのですが...」と言葉を詰まらせ、苦笑い。神奈川大学では経営学部に所属し、キャンパスライフを楽しんでいる。
○...親元を離れて大学近くのレスリング部寮で共同生活している。入寮当時は生活サイクルに馴染めず「すべてが面倒で帰りたかった」と本音を漏らしたが、デビュー戦が転機になった。実家に優勝報告を入れると家族の喜ぶ様子や、激励の言葉がモチベーションを高めてくれた。4カ月が過ぎた今、一番面倒だと感じていた自炊や洗濯も「親のありがたみがホントによくわかる」としみじみ。休日は映画を観てリラックスするなど英気を養っている。
○...華々しいデビューから迎えた2戦目は手も足も出せないまま初戦で敗退。本来の階級ではなかったとはいえ、この敗戦がきっかけで練習態度をあらためた。苦手でサボっていた筋トレを取り入れ、新しい技を覚えようと先輩に頭を下げて回り、教えを請うようになった。「世界選手権の優勝報告が親孝行になる」。わき目もふらず目標に向かって一直線に突き進む。
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