2月にJR平塚駅と大磯駅の駅長に就任した 蓮見 康二さん 東京都在住 52歳
「地域と人」結ぶ仲介役
○…これから業務を共にする仲間に向けて「気を意識しよう」と訓示した。新型コロナウイルスの流行で鉄道利用が全体的に減少傾向にあるものの、平塚駅は2019年度に1日平均約6万人が利用。安心・安全輸送は鉄道事業の大前提とし、「普段と違う音や状況など、気持ちの向け方が大事」と説いた。数多くの店舗を抱える「ラスカ平塚」の買い物客にも目を向け、「誰にでも利用しやすい駅づくりを目指す」と抱負を語る。
○…平塚駅との関りは、各地を奔走した営業部時代に立ち寄る程度だった。駅長となった今、警察や消防などへの挨拶まわりの傍ら、「平塚を知ろう」と時間を見つけてまちへ出る。「南側は湘南らしいリゾート感があり、北側は特徴のある商店街が懐かしい印象」と楽しげだ。各地で見られる駅を中心に据えたまちづくりにも触れ、「駅は玄関口として立地させていただいているもの。人と地域を結ぶ仲介役の立ち位置へ意識を変えていかないと」と持論を語る。
○…スポーツ好きでテニスやバスケなどで汗を流し、活発な青年期を過ごした。大学卒業後から先の将来像を考えていた中で、国鉄の民営化が重なった。鉄道以外にも事業の幅を広げていくとしたビジョンに可能性を感じて、東日本旅客鉄道株式会社=JR東日本=に入社。「鉄道好きで入社したわけではなくて」と世間が抱くイメージを笑って払拭。妻との間に2人の子宝に恵まれ、コロナ以前には家族でテニスを楽しむ一面も。
○…考えを押し付けるのでなく、自主性を重んじる。部下発案の「白杖利用者の接し方ウェブ講座」を快諾し、平塚盲学校関係者の話に耳を傾けた。「地域の特産品PRも面白そう」。アイデアが寄せられている。
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