今年50周年を迎えた市内の美術愛好会・すさ美会の会長を務める 水嶋 一耀さん 紅谷町在住 77歳
地元の温厚アイデアマン
○…今年50周年を迎える市内の美術愛好会・すさ美会の会長を20年間務める。平塚市美術館の建設に密接に関わった歴史を持つ同会だが、現在は美術を愛好する人たちの発表の場として、年一回の展示で集う会となっている。「美術というのは、作品を見てもらうことで自己実現を果たすものだと思う。会にいる理由は人それぞれだけど、見てもらえる機会があるから、作品を作り続けている会員は多いんじゃないかな」と語る。
○…平塚で生まれ育つ。23歳でうなぎ屋舟平の店主を務める。当時からものづくりが好きで、店の設計で図面を描いたり、宣伝用ののぼりを制作したりしていた。七夕まつりの竹飾り制作に40年間携わる。「自分にもできるんじゃないか、という気持ちから全てが始まるんです。ポジティブな性格なんですよね」。意気揚々とした話しぶりと朗らかな表情から、人望の厚さがうかがえる。
○…絵画を始めたのは40歳から。きっかけはアメリカの画家ボブ・ロスが油絵を描くTV番組だった。キャンバスに景色が浮き上がってくる様子を見て興味を持ち、独学で始めたという。好奇心旺盛さを象徴するエピソードは美術にとどまらない。SCNクラブで30分番組の制作やFM湘南ナパサのパーソナリティなど、地元に根付いて多種多様な発信をしている。そのパワフルさと1つ1つの取り組みへの思いから、地元平塚への誇りが垣間見えた。
○…「技量ではなく、美しさを求める思いが一番大切」と度々口にした。この思いは自身の創作活動のみならず会長としても大切にしている。「おおらかな雰囲気を持った会の良さを守りつつ、若い世代の人たちにも気軽に参加してもらいたい」と今後のすさ美会の展望を笑顔で話した。
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