確定申告の受付を始める平塚税務署の署長 佐藤 伸司さん 横浜市在住 55歳
「春の湘南平を歩きたい」
○…「税の言葉は専門的で難しいものですが、納税者にどれだけ分かりやすく説明できるのか。親切丁寧な対応を心がけることは、きちんと申告していただくために必要な努力です」と確定申告にあわせて抱負を語る。平塚税務署は平塚、秦野、伊勢原、大磯、二宮の3市2町を管轄、所得税の確定申告書は昨年で10万2千件寄せられた。「今回の平成25年分から復興特別所得税を併せて申告・納付することになっていることや国税電子申告・納税システムのe-Taxの周知も図りたい」と取り組むべき課題を挙げる。確定申告が終われば、消費税増税に伴う相談も増えそうだ。
○…大学時代、国税専門官試験の説明会を受けたことをきっかけに東京国税局を志望、1981年に採用された。主に法人税部門でキャリアを積んだ。バブル全盛期には不動産業や画廊などの事案を調査し、出向先の国税庁では住専問題がらみの対応に追われた。その後も国税局で、税務署の抱える大口滞納を引き継ぐ特別国税徴収官、大規模法人を担当する統括国税調査官など歴任した。「多くの経営者の方から話を聞いたり、多様な業種の舞台裏を見たりできるところが、この仕事の醍醐味」と話す。
○…数字と向き合う仕事から解放される休日、健康をかねて約3時間のウォーキングを楽しむ。税務署管内の土地も知ろうと署内の職員にも声をかけ、市内の寺社仏閣を訪ねる「七福神めぐり」のコースや大山なども歩いた。「春には、桜がきれいに咲くと聞いている湘南平も歩いてみたい」と白い歯をのぞかせる。
○…平塚税務署には昨年7月に着任。初めて見たという七夕まつりに迎えられ、「飾りの大きさと人の多さに驚いた」と目を丸くする。「東京国税局には平塚市内に住む職員も多く、着任前から同僚にいい所だと聞かされて来た。勤務してみると、本当に気候も人間も穏やかですね」と笑顔で話していた。
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