なかい里山研究会の会長を務める 鈴木 守さん 中井町在住 68歳
続けていくことが大事
○…里山保全のために、間伐や徐伐をおこなったりまた、そこで得た木を炭焼きにして活用したりしている。その他、炭焼き体験教室やしいたけのホダ木作りなどをおこない、自然とふれあうイベントも開催している。「里山の荒廃が問題となっています。昔は定期的に間伐をすることで山が保全されていましたが、時代の流れで全く手付かずのところが増えています。ある程度、人の手を加えることによって保全していくことは大切なこと」と、訴えかけるように語気を強める。最近、コナラという落葉広葉樹につく害虫が増えてきたことを危惧する。「里山の整備が行き届いていないところが、害虫にとって良い環境になってしまっています。そのため、木は枯れ最終的には山の環境が崩れて、自然環境に大きな影響を及ぼすとともに私たちの暮らしにも影響が出てくることもありうるのです」と警笛を鳴らす。「これからも私たちにできることに取り組み、里山の保全のために続けていきたい」。
○…現在会のメンバーは15名。主な活動日は、第2金曜日と第4土曜日。メンバーには、地元以外に二宮町、秦野市、横浜市在住の人もいるという。山の斜面という安定しないところでの作業なので重労働は想像がつく。「体力は使いますが、なんとかやっていますよ」と笑う。決して大柄ではない。筋肉質でもなさそう。意識して鍛えているわけでもないという。「丈夫な体に産んでくれた親に感謝ですね」。
○…生まれも育ちも中井町。自然に恵まれた環境ということもあり「蝉やカブトムシ、クワガタなどよくとりにいっていました」と振り返る。研究会に入ったのは、製造会社を定年退職した後のこと。知人の紹介で入ったという。趣味は盆栽。しかし「今は週に3日働きに出ています。そして研究会の活動、そのほかいろいろ。365日、何かしていますので盆栽をやる時間がないですね」と苦笑い。
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