卓球国際審判員の資格を取得した 小田 真理さん 二宮町在住
試合の一瞬 今も緊張
○…国際大会レベルの試合を裁くことができる国際審判員の試験は2年に一度。前回は苦渋をなめたが再挑戦で見事クリアした。「とにかくほっとしました」と満面の笑みを見せるが、「でも、外国の選手からジャッジにクレームがあった時のとっさの英語力など、もっと勉強しなくてはいけないことも沢山あります」と襟を正す。
○…厳しい年には日本国内で数人しか合格者が出ないという国際審判員。日本語と英語が混じったペーパーテストはもちろん、審判としての過去の経歴なども審査される厳しい関門だ。最初に公認審判員になったのは2002年のこと。以来数多くの大会で試合に立ってきたが、「今でも自分の試合より緊張する」と苦笑する。実業団などトップレベルの選手たちが放つ高速の球を見逃さない集中力は並大抵ではない。2001年から卓球のルールが11点制に変わったことで「試合が早くなり、ちょっとしたことで試合の流れが変わってしまうこともあるので、気を使いますね」と話す。
○…卓球は中学から始め、高校、大学と学生時代はもちろん、主婦となった今もずっと続けている生涯の趣味。毎週1回、二宮町の武道館で仲間とともに汗を流す。近隣市町で行われる大会にも出場するが、「大会はたくさん開催されていますが、仕事もあるので出場する数はセーブしています」と笑う。近年は練習に参加する選手も審判も高齢化が進んでいるという。「もっと若い人にも参加してもらえたら」とつぶやく。
○…自宅では個別指導の学習塾を開いている。結婚前に塾の講師として務め、学校の非常勤講師や添削指導など様々な教育の現場で働いてきた。「今年は中学3年の生徒が7人いるので、皆合格させてあげないと」と力を込める。「教室をやっていると、子どもたちの成長が目に見えてわかる。できるようになって喜んでくれると、こっちも本当に嬉しい」と柔和に目を細める。
|
|
|
|
|
|