大磯町商工会青年部の部長を務める 中越 和久さん 大磯町在住 34歳
舵取り役は新米パパ
○…大磯町に拠点を置く様々な業種の青年経済人が集う同部。「とにかく何をするにもマンパワーは大切。毎月参加してもらえるために、コミュニケーションを大切にしています」と言葉に力を込める。会議が終わった後は町内の飲食店で積極的に食事の場を設け、胸襟を開いたつきあいで部員同士の結束を固める。堅苦しいイメージではどうしても人の足は遠ざかってしまう。「世間話が重要な情報交換になったり、何かのヒントになったりする」。4月の就任以来、部員の足も徐々に戻り始め、手ごたえを少しずつ実感している。
○…父親が2代目という工務店で勤務する。かつては小田原厚木道路の建設に携わり、現在も地域密着の工務店として信頼は厚い。「小さい頃から仕事道具や機械に触れる生活だった」という幼少期。自然に選んだ道だった。会社と自分に刺激を与えるために、24歳の若さで商工会へ。「最初は何やっているのかよくわからなかった」と笑うが、商工会に携わらなければ出会えなかった人たちとの縁が、今ではかけがえのない宝になっている。「何でも話せる人がいるのは本当にありがたい」と目を細める。
○…同部が1990年から始めた北浜海岸の「浜辺のギャラリー」は毎年新作を増やし、残りの橋脚壁面はあと3枚になった。「大磯在住の著名人に描いてもらえたら、未来にも残る大磯の名所になる」と身を乗り出す。この他にも、出会いの場を作る「街コン」など、様々な企画を構想する。「『そんなことやったらだめだよ』なんて言われることも多いけれど、固定概念に縛られるのは好きじゃない」。若き情熱が原動力だ。
○…7月に第一子が誕生したばかり。「奥さんをきちんとサポートしてあげなきゃいけないけれど、何をしていいのか全然わからない」と苦笑する。「唯一の趣味だから」と夫人から許しを得ていた趣味のバイクも、しばらくはお預けの日々が続きそうだ。
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