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陶芸家として大磯で開催される「花いけバトル」で器を提供する 富田啓之(ひろゆき)さん 二宮町在住 36歳

公開:2014年4月11日

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全てが創造のヒント

 ○…観客の目の前で、制限時間内に同じ花と器を使って1対1で花をいける「花いけバトル」。美しく、激しく、驚きと感動でより多くの観客を魅了したバトラーが勝利する真剣勝負だ。勝負の重要な道具である器を提供する陶芸家として、2年ほど前からイベントに協力している。これまでは都内を中心に行われ、湘南地域では初。生まれ故郷である大磯での開催に、感慨は人一倍深い。「ぜひ多くの人に見ていただきたい」と言葉に情熱がこもる。

 ○…日本伝統の生花といえば、しとやかで静謐なイメージが強い。だがこのバトルで与えられる時間はわずか5分。「目の前でどんどん作品が出来上がっていくスピード感と臨場感。完成した花の美しさ。いろいろな要素が詰まった素晴らしいエンターテイメント」と、芸術家として面白さに太鼓判を押す。今回も華道家からフラワーデザイナー、草花店店主まで、幅広い年代とジャンルのバトラーが出場。「相手もプロなので、少しいけ手を困らすような器も考えています。『やれるものならやってみろ』みたいな気持ち」と少年のような笑み。プロ同士、いけ手と自身の勝負でもある。「完成した作品を見て『あぁ、こう来たか』って勉強にもなります」とうなずく。

 ○…多くの陶芸家がろくろで器を作るなか、自身のこだわりは「手びねり」。粘土をつまむように、少しずつ形に仕上げていく原始的とも言える方法だ。「確かにろくろは便利。でも、指の形で模様を描くように作るのが自分のスタイル」。リズミカルに、ビートを刻むような指使い。それはまさに、自分の魂を土に練り込み、新たな命を育んでいるかのようだ。

 ○…個展は毎月開催しており、年間の作品数は数千点とハイペースだ。「今日は休もうと思って花見をしていても、花びらからまた作品のヒントが湧いてくる」。目に映るあらゆるものからインスピレーションを得て、才能は更に花開く。

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