二宮町のラディアンでコンサートを行う「大磯女声コーラス」の会長を務める 庄 凱子さん 大磯町東町在住
コーラスで心ひとつに
○…5年に1回のペースで開催しているコンサートは、会員にとって待ち遠しい晴れ舞台。本番が近付くにつれて厳しさを増した講師の叱咤激励を受け、一糸乱れぬコーラスワークを磨いた。持ち味のしなやかな高音でソプラノパートを担当。38年前、大磯小学校のPTAから生まれた大磯女声コーラスの会長を今春から任され、グループのまとめ役として20日の発表当日を迎える。
〇…「意識したことはないのですが、今思うと根っからの歌好きなんですね」。30代で始めた民謡を今でも続け、40代後半から10年ほどはシャンソンを学んだ。定年後に入会した大磯町の音訳ボランティアグループの会員に誘われ、6年前から女声コーラスに加入。民謡とシャンソンで培った声量を生かせると思い揚々とレッスンに参加したが「1人で歌うのと違って、他の人の声を聴きながら大勢で歌うコーラスに戸惑うこともありました」と振り返る。それでも週1回のレッスンを続けるうちに、ハーモニーが揃う心地よさのとりこになった。
〇…コンサートでは、全4曲からなる同声合唱曲集の「あそぶ神々」を初披露する。「練習で歌うと、みんな疲労困憊でぐったりするほど一生懸命取り組んできた曲。ぜひ聴いてほしい」。当日発表する全15曲の中には講師が編曲を施した作品も多く、「それぞれのパートのいいところを出してあげたいという、先生の愛情を感じます」と、メンバー全員で噛みしめるように歌いたいという。
〇…歌を離れると、大磯ガイドボランティア協会の会員やヨガ講師としての顔も持つ。町内や平塚市などで5つのヨガ教室を主宰し、「最高齢の生徒は86歳。皆さんとにかく元気にレッスンを受けに来てくれる」と指導にも熱が入る。「体と心をつなぐのが呼吸という教えがヨガにはあります。呼吸を知ることが、歌にもいい影響を与えてくれているかもしれませんね」
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