確定申告が始まった平塚税務署の署長 松本 真也さん 横浜市在住 57歳
「信頼される税務署像」描く
○…確定申告が2月16日からスタート。「今年も平塚駅ビルのラスカホールに、申告書の作成・提出会場を設けます。期限内の申告をお願いします」と呼びかける。インターネットで申告手続きができる「e-Tax」の活用も呼びかけたいといい、「計算ミスによる修正申告の手間もなくなり、事後の処理も効率化されるので、協力していただければ」と語る。
○…高校を卒業後、地元の熊本市内にあった税務大学校に進学。1979年に故郷を離れ、東京国税局に入局した。「父も国家公務員で、近くに就職できると思っていた」と苦笑い。管理徴収部門でキャリアを積み、昨年7月から現職。「難しい事案を皆で協力して成し遂げるようなチームワーク、和が大切。明るく風通しの良い職場が実績を上げる」と仕事観を語る。
○…平塚税務署に赴任する前日に開催中だった湘南ひらつか七夕まつりを、妻と娘と連れ立って見物した。人の多さと七夕飾りの迫力に圧倒されるなか、昨年震災に見舞われた故郷の熊本にエールを送る飾りを見つけ、嬉しさがこみ上げたという。「昨年末に帰省して熊本城を訪れると、想像以上の被害でした。1日も早い復興を願います」と思いを寄せる。
○…デスクワークと数字から解放される週末は体を動かすことが専ら。40歳を過ぎてから仕事にも余裕が生まれ、かねてからの武道への憧れを叶えるべく、近所で見つけた合気道場の門を叩いた。今では黒帯の有段者。「腰痛も治った」と背筋を伸ばす。妻とのテニスも毎週末の楽しみだ。
○…税務署は11月、平塚市役所と一体整備される新庁舎への移転を予定。「駐車場も確保され、税務手続きもワンストップで済むようになります。利便性の向上にあわせ、職員が明るく丁寧な対応、スムーズな手続きを心がけ、地域の納税者から信頼される税務署を目指したい」と物腰柔らかに抱負を述べた。
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