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なかい里山研究会の会長を務める 西尾 權太郎さん 中井町井ノ口在住 72歳

公開:2019年6月7日

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緑のグラデーション守る

 ○…「この辺はコナラやクヌギの落葉樹が多く、昔は炭焼きの煙が至るところで上がっていたのでしょう」。中井町鴨沢を拠点に、里山の整備・保全に取り組む。会員23人。大磯や横浜から来る仲間や女性も。森林の間伐と伐採、下草刈り、炭焼き、シイタケ栽培などを行っている。「台風で倒れた木や朽ちた竹も片付けないと、里山のサイクルが途絶えてしまう。水源環境も守れない」。作業は「人海戦術。大人数でやるからボランティアの力を発揮できる」と話す。4月から会長を務める。

 ○…知人の紹介で炭焼きに興味を持ち、入会した。炭には子どものころ、火鉢を囲んだ家族団らんの思い出がよみがえる。火持ちがよい炭が焼けたときの、精錬という工程で出る煙の臭さに閉口しながらも、「炭焼きは奥が深い」と熱く語る。副産物の木酢液は農薬いらずの虫除けなどに利用。キュウリの苗を指差して「裏付けはちゃんと取れています」と胸を張る。

 ○…浜松市出身。野山を駆け回って遊んだ少年時代。春は山菜採り、夏は鮎釣り、秋は栗拾いに夢中になった。就職を機に神奈川県へ。結婚し、二宮町で暮らした。「ベランダから相模湾のいさり火が見えたものです」。子どもの成長に伴い、35年前、中井町へ転居。「地下水を使った水がすごくおいしい。芽吹きの時季は丘陵地の緑が毎日変化する。ここからどこへも移る気はありません」

 ○…月2回の活動日以外にも炭焼き場に足繁く通う。竹で菜箸やジャムべらを作ったり、菜園を世話したり、カブトムシを飼育して楽しむ。野鳥に癒され、掘りたての筍を堪能できることも「最高の贅沢」とにっこり。「緑のグラデーションの風景をなくしたくない」。定年退職後に見つけたライフワークのやり甲斐が、満面の笑みに表れている。

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