３月31日にＣＤデビューと記念ライブを開く きばやしさん 大磯町出身 19歳
悲しさと優しさを歌に乗せる
○…華奢で小柄な体から放たれるエモーショナルなギター演奏と歌声。この春に専門学校を卒業し、二十歳の誕生日に合わせてＣＤデビュー、都内で記念ライブも開く。「盛りだくさんになっちゃった」と本人も驚く勢いに乗って、自らの道を切り開いていく。
○…都内の音楽専門学校でシンガーソングライターとしての技術を磨きながら、ライブハウスや路上で自作の曲を披露。一人でも多くの人に自身の歌を届けようと動画共有サイトやＳＮＳにも楽曲を上げると、ファンや他のアーティストとの輪が徐々に広がっていった。失恋や別れの歌が多いのは「その時に感じる気持ちを大切にしたい」から。「悲しいだけで終わりじゃない。本音や冷静になった時に見えるものなど、そこから学ぶことは多く、成長することができる」と自らの思いを歌に乗せる。
○…一人静かに自分と向き合い、考え込むことが多い性格。「つらい時も思い切り歌うことでスッキリできた」と音楽に救われてきた。また音楽の授業でソロパートを任されるなど、昔から歌声をほめられることも多く、歌手を志すのは自然な流れだった。高校では友人とバンドを組んで、大磯チャレンジライブに３年間出演。２年目には実行委員長も務めた。
○…ビターな歌詞に対し、甘いものは大好物。料理やお菓子作りが得意な一方、「機械類の操作は苦手」という。祖母の影響で地元史と美空ひばりなど往年の歌謡曲にも詳しいなど「おばあちゃん子」な一面も。デビュー後は、大阪で初の遠征ライブも控えている。「若い人だけでなく、恋をしたことのある幅広い世代に、悲しさと同時に優しさを感じてほっとするような歌を届けたい」と、やる気に満ちた目を輝かせた。
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