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「大磯小桜」を育成し、さくら功労者に選ばれた 齊藤 廣昭さん 大磯町国府新宿在住 84歳

公開:2020年4月24日

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桜で返す感謝の思い

 ○…生家の桜を原木に大磯で育ててきた桜が、今年2月に新たな園芸品種に認定された。30年にわたる努力が認められ、このほど日本さくらの会の「さくら功労者」にも選出。「たくさんの方のご協力あってのこと。今後も元気で動ける限り、桜の育成に力を尽くしたい」と思いを語る。

 ○…福島県出身。敷地内にあった桜の古木は木登りや鳥の巣取りなど、幼い頃からの遊び場の一つだった。就職を機に上京。レジスターメーカーのNCRに勤めていた時に、工場が新設された大磯へ赴任した。「海が近くて、なんて良い所なんだろうと思った」。結婚して住まいを構え、3人の子どもを育てる間に60

年の歳月が過ぎていた。「大磯の自然や人の温かさを気に入って、工場が撤退してからも住み続ける人は多い。自分もその一人」とほほ笑む。

 ○…30年ほど前、長野へ花見に出かけた際に郷里の桜を思い起こし「大磯で咲かせよう」と思い立った。以来、多くの時間と労力を桜の育成に費やしてきた。「昔、旅先で親身に世話を焼いてくれた人に理由を尋ねると『自分の息子も神奈川で誰かのお世話になっているから』と答えた」。その言葉が今も心に刻まれている。「生きている以上、自分も誰かに助けられている。桜は自分ができる世間へのお返し」

 ○…本業は内装工事。NCRを退職後、職業訓練校や表具店で修業して独立した。旧吉田茂邸の障子や七賢堂の壁紙を張替えたことも。成長し、今は一緒に働く長男を「関心するほど熱心に仕事をする」と心の中で頼もしく思う。若い頃はヨットや弓道を楽しみ、夫婦で旅行にも出かけた。「今は家にいる事が多い。時々喧嘩をしながら、それでも一緒。それがいいね」と傍らの奥さんに優しく笑いかけた。

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