ドキュメンタリー映画「大地の再生の詩」上映会の実行委員長を務める 森山 智美さん 二宮町中里在住 36歳
二宮の土に触れ、人に触れ
○…日本のどこかで毎年のように頻発する豪雨災害は、今や窒息しかけた大地と関わりがあるという。造園家・環境再生医の矢野智徳さんの活動を記録したドキュメンタリー映画「大地の再生の詩」を、二宮町のラディアンホールで6月25日(土)に上映する。5月に実施された環境啓発イベント「エコフェスタにのみや」の関連企画。
○…矢野さんが全国で実践してきた、水と空気を土に通して循環を促す大地再生の視点に共鳴した。昨年秋、映画の完成と公開を支援するクラウドファンディングに参加。町内で山林整備や棚田の再生、自然農法などに取り組むNPO法人農ある暮らしを広める会の仲間にも賛同を呼びかけ、リターンとして自主上映会の開催権を同会で得た。「豊かな自然に恵まれた二宮町の吾妻山にも黄色信号が灯っている。大勢の方にぜひ映画をご覧になっていただきたい」と話す。
○…東京生まれ。アパレル業界で働き、第一子誕生後は育児と家事に専念していた。「都会暮らしに疲弊して子育てのときを過ごすのはもったいない」と、4年前にふるさと回帰支援センターの移住セミナーを訪ねた。ウェブサイト「結婚したら二宮に住もう!」の運営者や不動産会社など移住サポーターとの出会いをきっかけに、セミナーを受講した3カ月後に二宮へ移り住んだ。「お金の尺度では測れない豊かさや人のつながり、残していきたい風土がある」
○…地元名産品・落花生の栽培を復活させるプロジェクトや原木しいたけの栽培などにも携わる。活動を統合し、将来に生かしたいと、新規就農を目指して研修中。「子育て世代の親が仕事帰りに立ち寄りやすいオーガニック野菜と惣菜の店、子ども食堂も開きたい」と抱負を語る。
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