東洋きもの文化学院 着つけで被災地支援 石巻で七五三ボランティア
東洋きもの文化学院(若山武司本部長)が、震災で被災した宮城県石巻市で行われた七五三の記念撮影会に、着つけボランティアとして協力した。
同校に所属する藤井みどりさんが講師を務める「横浜ビューティーアート専門学校」で、美容実習を担当する榎戸博子さんに相談を持ちかけられ実現したもの。同市出身の榎戸さんは、現地に幾度となく足を運び瓦礫撤去などさまざまなボランティアを行ってきた。「美容業界でできること」を実行しようと、半年前から準備してきたという。
昨年11月19日に榎戸さん、東洋きもの文化学院の佐久間文さんを含めた5人が同市北上町十三浜相川地区へ赴いた。同校の紹介で貸衣装の(株)マイムが着付け一式を提供、参加した14人の子どもたち全員に着物を着せて記念撮影会を行った。同地区は南三陸町や大川小学校が近く、津波で98%が壊滅状態。震災直前に行われた避難訓練が生き子どもたちは助かったが、家を流され、思い出の品も失った。色とりどりの着物を見て子どもたちは自然と笑顔に。榎戸さんは「嬉しい表情を見ることができた」とホッとした様子で話した。
若山本部長は「着物を通じてお手伝いできることがある。今後も全面的に協力したい」と話した。