東日本大震災3.11から3年 Action of オダワラ バキューム車25台集結 実践的な訓練を積む
浄化槽清掃業者などで構成される広域リサイクル事業協同組合(鈴木茂理事長)が3月8日、小田原市と合同で災害支援訓練を行った。
一般廃棄物収集において、災害時にスムーズな対応ができるかの確認と相互理解を深めることを目的に、14社約60人が参加。「避難所開設と同時で急務となるし尿処理」(鈴木理事長)に特化した内容で実施した。
市の防災計画(被災者約13万人を想定)に基づき、事前にバキューム車の必要数を算定。「最低25〜30台」を確保するため組合に要請し、バキューム車25台、紙おむつ等回収用の車両2台を扇町クリーンセンターに集結させた。組合員たちはその後、地元業者が先導し、実際の避難所まで出動。ルートやくみ取りまでの流れを確認した。
当日は加藤憲一市長も視察し「テレビに映らず表面化されにくいが、し尿処理は重要な課題」とコメント。鈴木理事長は「助け合いの精神も醸成されてきた。より実践的な訓練ができ、次の一歩を踏み出した」と振り返った。