「その時」どうすれば 市社協と赤十字奉仕団が被災地訪問

社会

掲載号:2014年6月21日号

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清水清常務理事(前列右から3人目)を中心に、左が小田原、右が釜石の社協と赤十字奉仕団員=釜石市民交流センター
清水清常務理事(前列右から3人目)を中心に、左が小田原、右が釜石の社協と赤十字奉仕団員=釜石市民交流センター

 有事になにができるのか―。小田原市赤十字奉仕団の団員と、市社会福祉協議会職員が、6月2日から4日にかけて被災地を訪問した。現地の奉仕団員・社協職員らとの交流や視察の様子を同行取材した。

 視察のきっかけは、震災翌年、福島県から小田原市に招いた社協職員との交流。赤十字奉仕団の活躍と、社協を中心とした復興への前進の様子を聞き、「いざという時」に何ができるのか、被災地を訪れて学びたいという、市社協の思いが実現した。

 小田原を出発した一行は、地盤沈下が著しい宮城県気仙沼市の港周辺を視察後、岩手県陸前高田市へ。海沿いを走る東浜街道を進むと、木々の切れ目から海が見えてくる。かさ上げ工事をするショベルカーの向こうに「奇跡の一本松」が現れると、車内にどよめきが起きた。周辺には生活の跡はなく、頻繁に工事車両が行き交うばかりだ。

「あの時」の釜石

 翌日、釜石・小田原両市の社協職員、赤十字奉仕団員で交流会を実施。釜石市赤十字奉仕団の金澤武彦委員長は、奉仕団が震災3日後から炊き出しや物資配布などの活動を始めた話を披露した。団員の竹澤アキさんは「歩くたびにブルーシートに包まれた遺体に出会い、『これは夢だ』と思った。いま伝えたいのは『まず自分が助かることを考えて』ということ」と訴えた。両市民は、ときに涙ぐみながら語り合い、約2時間にわたり懇親を図った。

伝える大切さ

 震災当時、釜石市社協会長を務めていた矢浦一衛さんの案内で、同市鵜住居(うのすまい)地区を訪問。JR鵜住居駅周辺は、津波で流された住居の跡を一面草が覆い、見る影もない。言われなければ駅と分からないホームに立ち、「てんでんこ(散り散り)に逃げろ」という教えを守り、津波から逃げのびた小中学生の話に耳を傾けた。その後犠牲者の冥福を祈った追悼施設は、今年1月に解体が完了した鵜住居地区防災センターの跡地に建つ。センターでは避難した207人が亡くなった。同じ町内で奇跡と悲劇があったことを知らされた。

 岩手訪問を振り返り、小田原市赤十字奉仕団の向山暁美委員長は「被災地の光景に胸がつぶれる思い。力になれることがあれば行動につなげたい」と話した。団員の細川初恵さんは「仲間に、自分の目で見たことを伝えたい」と続けた。

 介護施設に勤務する西山剛史さん、塁さんは「専門職員の対応の大切さを感じた。災害弱者の避難方法には課題があるので、職場で情報共有するとともに、地域との関わり方も見直さなければ」と、視察の成果を語った。

津波に襲われる両石町を記録したビデオを解説する矢浦さん。鳴り続ける車のクラクションや、避難を呼びかける声などが克明に記録されている
津波に襲われる両石町を記録したビデオを解説する矢浦さん。鳴り続ける車のクラクションや、避難を呼びかける声などが克明に記録されている

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