3日に告示された神奈川県議会議員選挙で、定数2の小田原市選挙区は、新人の小澤良央(よしなか)氏と現職の守屋輝彦氏のみだったため、午後5時の立候補者締切りをもって、無投票で2氏の当選が確定した。
小澤氏は地域の活性化、教育問題、福祉・介護の充実、防災対策など、4つの政策を訴えた。初当選が決まり「人が活きてこそ街が輝く。県会議員の一人として、県西改革に取り組んでいければ。政治家であった祖父、父の言葉『初心を忘れず』を胸に、身近な県政となるよう、しっかり仕事をしていきたい」と抱負を述べた。
守屋氏は、昨年4月に始まった県西地域活性化プロジェクトに言及。「6月には小田原シティーモール内に未病センターを開設、10月には箱根で未病サミットを開催する。県民の皆さんには、『未病を治す』をキーワードにしたこのプロジェクトの成果を示し、実感してもらえるように頑張りたい」と2期目に臨む意気込みを語った。
評価わからず無念の声
総務省によると、今回行われた全国41道府県議選の無投票当選者は定数に対して21・9%。小田原でも8年ぶりの無投票に終わった。初陣が無投票に終わった小澤氏は、「自分が何票とることができるのか知りたかった。しかし、それは贅沢な話。今は当選できたことを素直に喜びたい」と選挙戦を振り返った。
前回選挙で獲得した約3万票を励みに活動してきたという守屋氏は、「政治家は選挙によりつくられるもの」と持論を話し、「4年間の仕事に対する評価、今後への期待を数字で計ることができなかったのは残念」と悔しがった。