板橋の松永記念館で9月1日(火)から、生誕140年を迎えた松永安左ヱ門(1875〜1971)の特別展が開かれる。9月は他にも関連イベントやNHKでのドラマ放送も予定されており、改めて「電力王」の足跡を垣間見る機会となりそうだ。
記念館では現在、特別展に備え、展示物の架け替えが急ピッチで進む。今回の特別展には、松永が携わった電気事業再編成や産業計画会議の事績などについても紹介される。また写真家・杉山吉良氏が撮影した晩年の松永の写真も多数展示される。特別展は27日(日)まで。午前9時から午後5時。観覧料は500円(高校生以下無料)。
特別展に合わせ、学芸員によるギャラリートーク(9月5日(土)・27日(日))や施設見学会(9月20日(日))、茶人としても知られる松永にちなんだ茶会(9月5日・20日)なども行われる。※一部有料。
問合せは松永記念館【電話】0465・22・3635。
なお、NHKドラマ「経世済民の男〜鬼と呼ばれた男・松永安左ヱ門」は、9月19日(土)午後9時から放映される。
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板橋の籔田和夫さん(85)は1960年、松永の身の回りの世話をしていた和子さんと結婚した。長男が生まれると松永は、敷地内に家を建ててくれたという。
世間では「鬼」と言われた松永だが、籔田さんにとっては優しい好々爺。肉を小さく刻み、佃煮の様にして食べていた。夜9時のニュースを観ながら、寝る前にウイスキーのお湯割りを飲むのが日課だったという。