小田原・箱根・湯河原・真鶴版
公開:2016年8月27日
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これまで小田原市立病院が受け入れを休止していた里帰り分娩が、2016年9月以降に分娩を迎える人を対象に再開することがわかった。
市立病院は15年4月、秦野赤十字病院が医師不足などを理由に分娩を取り止めたことにより、妊婦が同院に転院してくることを懸念。この地域の妊婦が分娩できる環境を維持するため、救済措置として16年1月以降の里帰り分娩の受け入れを休止していた。
市立病院では、病棟の数などから年間分娩件数を800件、月では70件弱を目安として、10人の産婦人科医で対応にあたっている。
同科の平吹知雄医師(58)は、「14年、15年と分娩数が減少し、今年も低水準で推移している。今後も生産人口(出産する人)が減少することが予想されるため、里帰り出産の受け入れ再開に踏み切った」と経緯を語り、「希望する方はぜひ相談を」と呼びかけた。
なお、市内の出生数も12年の1497人から年々減少傾向にある。