身近な食べ物の生態や栄養素が描かれた絵本『いただきます』(東京図書出版)。作者は市内本町在住のイラストレーター、島本美知子さんだ=人物風土記で紹介。
雑誌『anan』の編集や数々の広告制作を手がけ、2012年までパリで暮らした島本さん。食生活そのものの大切さはもちろん、「食べ物が、体にどんな働きをするかについて親が理解することで、食育がより身近なものになるのでは」と、3年前から制作に着手した。巻頭で18種類の栄養素を分かりやすく解説し、体内での役割や代表的な素材を記した。
イラストは、自然に近い発色にこだわり、パステルを用い、本から取り出せそうなほど美味しそうに描かれている。島本さんは「クリスマスに向けて、プレゼントにもぴったりの本ができました。普段口にする食べ物にお子さんが興味を持ち、自然に質問が発せられるような、親子の会話のツールになれば」と話す。
『いただきます』は市内の平井書店、フォービー、mame元cafe、メトロマルタ(以上栄町)、日和(浜町)、ボンジュールベーカリー(板橋)、伊勢治書店ダイナシティ店(中里)で販売中。税別1400円。