2018年に100周年を迎える童謡の普及・発展に取り組む「童謡100年プロジェクト」(星僚太朗代表/事務局・東京都)が3月25日、製作中の「童謡百人一首・箱根小田原版」について発表会を行った。
プロジェクトでは、子どもから高齢者まで楽しみながら童謡に触れることができる百人一首に着目。第1弾として、北原白秋や山田耕筰の作品をはじめとする小田原ゆかりの童謡が、百首のうち約3分の1を占める「箱根小田原版」の製作を進めている。
読み札には1番の歌詞と関連するイラスト、対の取り札には歌詞の末尾がそれぞれ記載されており=写真下、読み手が唄いながら札を読み上げる。歌の選定・監修は、白秋研究家の竹村忠孝さん(鴨宮在住)が行った。
この日は百人一首の活用法について星代表から説明があり、カードゲームとしての利用のほか、観光客をターゲットにしたノベルティグッズとしての展望も明かした。童謡歌手の矢鳴優花さんが読み札を唄うデモンストレーションも行われ、参加者からは「昔を思い出すことができた」「子どもと遊ぶには取り札を絵にするなど難易度をさげては」などの意見があがった。
箱根小田原版は今夏完成予定。星代表は「童謡文化を次世代へ継承するだけでなく、地域経済活性化のツールともなれば」と期待を寄せた。