小田原・箱根・湯河原・真鶴版
公開：2017年7月29日
エリアトップへ
小田原市は市内にある未確認の石仏や石碑を調査するため７月15日、市民ボランティアと石造物調査を開始した＝写真。
１９７６年から85年にかけて道祖神や石仏の調査を実施した市は、その結果を「市文化財報告書」にまとめた。86年以降、調査は行われておらず、報告書に掲載された以外にも多くの石造物があることから、市内の石造物すべてを把握しようと調査の実施に至った。
第１回のこの日は城山地区を調査。事前に説明会で調査方法などの指導を受けた市民ボランティア18人と郷土文化館の学芸員らが参加した。入谷津の本誓寺付近で２つの石造物を見つけると、寸法を測ったり、文字を読み解いたりして調査。２つは道路開通碑と双体道祖神だとわかった。道祖神は市も未確認のもの。道行く近隣住民に聞き込みをした結果、「何年か前、自治会の役員数人で交通安全のために建てられた」という有力情報を入手。それらを調査表に記入した。今後さらに細かく調べていく。参加した市内在住の女性は「興味があって参加した。小田原は道祖神が多いので調査の成果が楽しみ」と話した。
調査内容は順次、市のホームページに掲載予定。調査は毎月１回、第３土曜日に実施、誰でも参加可能。
