小田原版 掲載号:2018年1月6日号
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特別企画 「市長に質問です」 小学生インタビュー・後編

教育

インタビューを終えて笑顔の小学生と加藤市長。左から山下穂乃佳さん(三の丸小)、内田惺君(下中小)、植松れなさん(報徳小)、山本龍輝君(芦子小)、高嶋乃々華さん(片浦小)
インタビューを終えて笑顔の小学生と加藤市長。左から山下穂乃佳さん(三の丸小)、内田惺君(下中小)、植松れなさん(報徳小)、山本龍輝君(芦子小)、高嶋乃々華さん(片浦小)
 小田原市内の小学6年生5人が、加藤憲一市長にインタビューした。

※  ※  ※

 高嶋さん「市長10年目ですね。10年前は、どのような気持ちで市長になろうと思ったのですか」

 「お話ししたように、いろいろな仕事をしてきました。漁師さんと一緒に魚を捕ったり農業の仲間と野菜を作ったり、頑張ってお店をやっている人たちの情熱に触れたりする中で、もっとこの人たちが輝いていけるまちにできるんじゃないかなと。『小田原の持っている宝をもっと生かしたい』と、そう思ったからです」

 山下さん「小田原はこれまでにも合併をしてきて、それでも人口減少が起きています。今回、合併しても人口減少が起こってしまうのではと思っています。その点はどう考えていますか」

 「小田原には、もともと多くの村がありました。昭和40年代に橘町と合併して、そこで今の小田原市の形になっています。確かに、合併して大きくなったという歴史がありますね。

 今の時代に合併を考える目的というのは、2つの市が1つになるとそれぞれでやってきたことが1つで済み、お金が要らなくなります。その分で少しお金の余力が出て、道路を整備したり、お年寄りを支える仕組みをつくったり、学校を直したり、そういうことに使えるようになります。すると『小田原って住みやすいよね』と人が引っ越してくるので人口が増える、あるいは減少が止まるということになります。

 ただ、合併できるかどうかは分かりません。※南足柄市の市長さんが『今は合併は難しい』とお話しされました。自分のまちの名前が無くなったり、役所が小田原に移ると不便になると考える人がいたり。南足柄市長さんとしては、そういう人の意見に耳を傾けて考えを出されたと思います」

※インタビューは12月8日。その後、南足柄市との合併にかかる協議は終結した。

「自分たちで何ができるか」が大事

 山下さん「総合学習で小田原の問題改善をするという活動をしています。『住みやすいまちづくり』『地区活動を広める』『観光客を増やす』『人口減少と合併について考え改善する』という4つのテーマで発表を目指しています。何かアドバイスをお願いします」

 「全般で大事なのは『自分たちができることは何か』を考えることだと思います。友達、お父さんお母さんや家族、地元の人たちと、もちろん学校でできることは何か。皆さんの勉強が行動を通じてまちづくりに生かせるので、そういう形でまとめてもらうと嬉しいですね。『住みやすいまち』は公園がいっぱいあるとか、花や緑がたくさんあると気持ちが良いとか、地元で自分たちのことを見守ってくれる人がたくさんいると安心だとか、いろいろな切り口があるよね。自分の気持ちに置き換え考えて整理していくといいと思う。『地区活動』も、地域でお年寄りが普段どんな生活をしているかとか、ごみの集め方とか、地震が起きたらどこに逃げるのかとか。それも個人でできることと、地域で取り組めば解決することがあるよね。自分の暮らしに近いところからテーマを拾い、地区で取り組めばこんなことができるということを出してみればいいと思います。

 『観光客を増やす』。これから小田原は観光客が増えます。お城だけでなくそこからかまぼこ通りとか、板橋のお地蔵さんの通りとか、早川の港の方に行く人もいるし。まちに出てくる人も増え、話しかけてくる人も多くなると思うよ。旅では地元の人との触れ合いがとても嬉しいので、皆さんのような地元の子どもたちが案内をしてくれたとか、そういうことが心に残ります。お城もきれいにしたけれど、皆さんのおもてなしのあり方も良い方向にしてもらうと、もっとお客さんが増えると思います。

 『人口減少と合併』も合併する・しないに関わらず、誰もが暮らしたいと思うようなまちをつくっていくことが大事です。山下さんが挙げてくれた住みやすいまち、地区活動、観光客を増やすということは、人口減少を食い止めるということにもつながることばかりです。魅力的で明るくて気持ち良い人がたくさんいるまちになれば、住む人が増える、人口減少も食い止めることができると思います。ぜひ研究成果をまとめて、チャンスがあれば見せてください」

安心して次の世代へ

 高嶋さん「15年後の小田原をどのようなまちにしたいですか」

 「これは逆に皆さんに聞いてみたいですね。15年後はどんな世の中になっているかな。今は本当に先行きが見えにくく、5年後にどんな日本や世界になっているかも分からない。皆さんが大人になり、もしかしたら結婚し、子どもがいる人もいるかもしれない。その時に、安心してこの小田原が好きで住んでいてくれるようなまちをつくることが一番大切だと思っています。

 森が豊かで、川もきれい、海ももっと魚が住めるようにしていく。田んぼや畑でも、ちゃんと美味しい食べ物を生産できるような大地をしっかり守っていく。それに加え、何かあれば助け合って支え合える、人と人との絆がちゃんとある地域を残していくことが大切です。もう1つ、皆さんがいずれは社会に出て何らかのかたちで仕事をしますね。そういう時に、魅力的な仕事をする場所がたくさんあることも必要だと思います。そういうことがバランス良くそろっている小田原、安心して家庭を持ち、次の世代を育てみんながずっと栄えていくようなまちでありたいと。小田原はそれだけの可能性を十分に持っているので、それをしっかり育てたいと思っています」

 全員「今日は、私たちの質問に答えていただきありがとうございました」 (了)

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