経済産業省と東京証券取引所が選ぶ「攻めのIT経営銘柄」に3年連続で選定された、栄町のHamee株式会社(東証一部/樋口敦士代表取締役社長)を取材した。
攻めのIT経営銘柄とは、東京証券取引所の上場企業の中から、中長期的な企業価値の向上や競争力の強化に結びつく戦略的なIT投資を行っている企業を選定し紹介するもの。2015年にはじまり、今年は応募企業数491社の中から32社が選ばれた。
同社が選出されるにあたり高評価を得ているのが、同社が開発・提供する「ネクストエンジン」だ。インターネットで商品やサービスを売買する「ECサービス」の業務を自動化するシステムで、4月末時点で全国3095社が利用。業界1位のサービスに成長している。
執行役員CFOの冨山幸弘さんは、「ITを効率化や省力化としての守りに利用するだけでなく、革新的な生産性向上、収益力アップに積極的に取り組んだことが評価されたのでは」と話す。同銘柄への挑戦は冨山さんの発案で、「任せてもらえる範疇が広い会社」という。また、取締役の齊藤修一さんは「自由な雰囲気の社風。社員のアイデアを新規事業につなげていきたい」と話す。