10月27・28日に小田原城北工業高校で開催された「城北祭」で、電気科の3年A組が制作したモザイクアートが披露された=写真上。
色とりどりの結束テープで作った輪を「画素」としてつなぎ絵を描く手法は、担任の菅原明仁教諭=人物風土記で紹介=が考案したもの。手掛けた生徒が東京オリンピック開催の年に20歳を迎える世代であることから、大会と学校のマスコットキャラクターをモチーフにしたデザインとなった。
クラス替えがなく、昨年、一昨年も同じメンバーで取り組んだモザイクアート。今年は就職試験の時期と重なり、製作期間は例年より短い2週間となった。作品に必要な輪は3万個。それでも、自主的に自宅に持ち帰って作業するなどして期限に間に合わせ、鮮明な画像が秋晴れの空に浮かんだ。
ひたすら輪を作り続ける作業について、「途中では完成形がまったくわからないのが辛かった」と内藤幹太さん。一方で、松岡雅大さんは「最後に下から見上げるまで全然わからないところに感動がある」と魅力を語った。