星槎国際高校湘南(大磯町)が1月13日、第27回全日本高校女子サッカー選手権大会(兵庫県)の決勝戦で常盤木学園を1対0で下し、初優勝を成し遂げた。チームには小田原勢も在籍。千代中出身の石塚みなみさん(3年)、真鶴中出身で久野在住の納屋滴さん(2年)、白鴎中出身の小林桃菜さん(3年)と野村美咲さん(1年)、白山中出身の西浦詩乃さん(3年)、酒匂中出身の遠藤希々花さん(2年)、の6人だ。
2回戦・筑陽学園戦と準決勝・東海大学付属福岡戦に出場した石塚さんは、小学4年生から千代豊川SCでサッカーに打ち込んだ。大会を振り返り「さまざまな人たちの支えに恵まれていることを実感した」と、歓声に沸く応援席を見て涙したという。準々決勝・花咲徳栄戦と準決勝で途中からピッチに立った納屋さんは、「結果を残したいという気持ちでプレーした。これからも、目の前の1試合に全てをかけて優勝を目指したい」と抱負を語った。
全国のピッチに立つことが叶わなかった選手たちは悔しさをみせるものの、頂点の喜びを噛みしめる。小林さんは小学1年生から山王FCでプレー。「自分がチームにできることを考え、みんなが笑顔で頑張れるように努めた」と話す。町田FCで小学1年生からボールを追い続けてきた野村さんは、「FWとして練習を積み重ねて点を取り、チームに貢献できる選手になりたい」と目標をかかげる。FC久野で小学4年生からサッカーを始めた西浦さんは大会を通じて「チームの力」を感じたという。「サッカーはピッチ以外にも大事なものがある。目立たなくてもその人のために頑張るということを学んだ」。遠藤さんは小学1年生から酒匂小を拠点とするSSCでプレー。「初優勝できてうれしい。来年は自分も活躍できるように頑張りたい」と誓った。
祝う会に600人
高校女子サッカー史上最速の創部5年目で全国優勝に輝いた「神奈川の新星」。1月27日には大磯プリンスホテルで祝う会が行われ、関係者・支援者約600人が快挙をたたえた。日本一に導いた柄澤俊介監督は「チームは一戦一戦、成長した。来年もいい報告ができるよう頑張っていきたい」とあいさつした。