「どんな花が咲くの」「今年から食べられるの」。子どもたちから元気な質問の声があがる。
市内酒匂の児童養護施設ゆりかご園(米山勝彦理事長)で3月26日、植樹祭「みんなの木〜未来につなげよう〜」が行われた。
同園の理事・本多洋実さん(全国里親会副会長)が「旧園舎跡の園庭フェンス沿いに花の咲く木、実のなる木を植えて、園の子どもたちや地域の人に長く楽しんでもらおう」と提案したことがきっかけ。園では「きらめ木プロジェクト」を立ち上げ計画を進めてきた。
この日に準備されたのは桜、キンモクセイ、デイゴや湘南ゴールド、デコポン、枇杷など15種類。木の購入や設置費用は近隣住民からの寄付金でまかなわれ、プロジェクトメンバーからも数本の木の寄付があった。
米山理事長は「地域の皆様のご協力をいただきました。木を植えることは子どもたちにとって楽しいこと。また、心を育て、みんな命を繋いで大きくしていくことです。実がなったらみんなで食べましょう」とあいさつ。柑橘類「はるみ」にスコップで土をかけた女子生徒は「美味しいと聞いたので、食べるのが楽しみ」と笑顔で話した。