小田原・箱根・湯河原・真鶴版
公開:2019年6月1日
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昨年9月の台風24号の強風で倒壊した小田原市桑原のソーラーシェアリングが再建され、5月22日に発電を開始した。
ソーラーシェアリングは、太陽光発電と農業を同時に行う取り組み。耕作放棄地解消と再生可能エネルギー推進に取り組む「合同会社小田原かなごてファーム」が設置し、昨年3月に完成。稲作との組み合わせは県内初で、注目を集めていた。
同社業務執行役員の小山田大和さん(39)は、「収穫間近だった稲も全滅してしまい、とても残念だった」と振り返る。再建費用約900万円は保険等で工面。新設備は支柱の埋設を1mほど深く、筋交いも増やして強度を上げながら、支柱の間隔を広げるなど農作業もしやすくした。
「新しい取り組みがダメと言われないように、強い思いで再建した。自然エネルギーの普及と耕作放棄地の解消に取り組んでいきたい」と再スタートに意欲を見せている。