新型コロナウイルスの感染拡大に伴い外出自粛が続き、観光土産を取り扱う業界でも販路が限定されている。
小田原市の(有)野澤作蔵商店(浜町3の1の47)は、春の観光シーズンに向けて、例年通り商品の製造や仕入れを増やしていた。しかし2月後半から観光客が減り、ホテルや土産物店が相次いで休業。大量の在庫を抱えることとなった。
そこで、近所の子どもたちや、保育園、放課後児童クラブに土産物のお菓子を無料で配布。「学校に行けず、遊びにも行けないので、少しでも楽しんでもらえたら」と、野澤尚和社長は思いを話した。
同店では5月9日(土)、10日(日)、人気の片浦レモンチョコレートや小田原みかんドロップ、瓦せんべいなどのご当地品を、どれでも3つで特別価格1000円で販売する。「母の日のプレゼントにも、お役に立てたら」と野澤社長。消毒液の設置、入店の際に間隔を空けるなど、対策を講じている。問い合わせは同店【電話】0465・22・6503へ。
限定ワゴンセール
観光土産の製造卸を手掛ける(有)谷和(鬼柳172の13)も同様だ。例年は観光シーズンとして盛り上がる時期だが、商品の販売数の減少だけでなく、コロナ感染拡大防止への対応として営業日数の縮小などもあり「影響は大きい」という。
会社には応援する声も届いており、これに応えようと社屋で日数限定のワゴンセールを実施している。次回は5月15日(金)、16日(土)の午前9時から午後4時。お菓子、漬物ほかを定価の半額で販売する予定(状況により変更の場合あり)。来場者の間隔を空けるなどの対策もとる。「普段あまり見ない商品もございます。よろしければ購入をお願いします」と話している。問い合わせは同店【電話】0465・37・5678へ。