通り抜けるだけで全身が除菌される「人感ウイルス除去クリーンガードシステム」が真鶴町民センターに設置されている。人が通るとセンサーが感知し自動で次亜塩素酸水が噴霧されるというもので、約20秒で除菌は完了する。手軽に感染防止につながると利用者にも好評のようだ。
同システムを設置したのは、町内の岩海水浴場で夏の間水上アスレチックが楽しめるウォーターパークを運営する(株)Balance(中島敏代表・真鶴町岩)。中島代表は4月初旬、ネットでウォーターパークのパーツを調べていたところ、クリーンゲートが目に付いた。新型コロナウイルス感染拡大防止が呼び掛けられていたころでもあり中島代表は「人々の安心に繋がるのでは」と同システムを取り寄せた。
中島代表は、地元の真鶴町内での感染拡大防止に役立てばと、町に同システムの無償設置を提案。町は申し出を受け、国の特別給付金の手続き等で町民の出入りが多くなることから5月13日、町民センターに設置した。町の担当者は「コロナ対策のひとつとして大変ありがたい」と話している。
同システムは、空気で膨らませ設置するトンネル状のものなので屋外でも簡単に設置できるのが特徴。また噴霧器だけ独立させて使用することもできる。「生まれ育った真鶴町のためになればという思いがあった。学校の教室や公共施設ほか、用途は幅広い。今後、様々な提案をしていければ」と中島代表は話している。