緊急事態宣言が解除され、6月に入って休業していた店が順次再開しはじめた。引き続き密を避ける等の対応が求められるなかで、飲食事業者もあれこれ策をめぐらせている。キッチンカーを一堂に集め、持ち帰りのフードメニューを提供する「青空テイクアウト広場」は、解除後も来店客のニーズに応えようと営業を続けている=写真。
4月の営業当初からSNSなどで周知し、徐々に客足も増えていった。「基本自宅で用意していたが、たまにはお店の味を食べたい」と自炊の代わりに利用する人も。飽きのこないように出店者を広く募り、営業形態やエリアの異なる人気店を顔ぶれに加えるなど工夫を凝らしている。
限定メニューで定着図る
事態の緩和につれ、商業・観光施設も再開されると、出店者たちは賑わいを求めて、出店場所を日替わりで変えるようになった。発起人の川崎雅一さん(屋台ブラック)は「せっかく定着してきているので、より魅力あるものに」と、同広場でしか食べることのできない限定メニューの提供を各店舗に打診。暑くなる季節に向け冷たいメニューを始めたほか、ケバブをラップサンドにしたり、串焼き店は丼ものを新たに開発するなど、限定メニューで新たな活路を見出そうとしている。
青空テイクアウト広場は小田原市の風来(西大友420)の駐車場で午前11時〜午後5時。火曜定休。なお出店希望者も随時受け付けている。(問)川崎さん【電話】090・9335・4846