神奈川県高校新人陸上競技大会が9月19日から27日にかけて行われ、小田原市内3校の選手たちが上位入賞を果たした。10月24日(土)・25日(日)に正田醤油スタジアム群馬で開催される関東大会へ駒を進めた。
相洋高
全国屈指の強豪校は14種目で関東大会へ出場する。お家芸のリレーでは女子が4×100m、4×400mともに県を制覇。「リレーの相洋」の実力を発揮した。個人でも鶴澤亜里紗さん(2年)が100mと200mを制して4冠を達成。体力強化を図り、複数のレースを走り切る自信を掴んで、100mでは11秒87をマークした。「ダイナミックに走るのが強み。自分の走りで11秒7台を目指したい」と前を見据える。
男子は高橋悠斗さん(2年)が100m・200mとも県王座に就いた。コロナ禍で大会中止が相次ぎ「全然走れていなかったので不安しかなかった」と漏らすも、「体力がもたず、まとめきれなかったが、その中で優勝できたのは良かった」と安堵の表情を見せた。一方リレーは4×400mでの出場を逃してしまい「せめて4×100mでは決勝にしっかり残りたい」と悔しさをにじませていた。
旭丘高
小松碧海さんが男子走高跳で1m90を記録して県2位、1年生ながら関東行きを決めた。悪天候の中も「条件は皆同じ。逆にチャンス」と楽しむ余裕も見せた強心臓の持ち主は、90まで1発クリア。だが雨粒が目に入り、視界が霞んだという1m94を越えられず「失敗の修正もできて感覚は良かっただけに、悔しいです」と振り返った。
163cmと小柄だが、身長をカバーするバネとフォームを追求し、高い修正力を身に付けてきた成長株。「あいつ、小さいけどすごい跳ぶ!という跳躍を関東でも見せたい」と意欲は十分だ。
小田原城北工業高
加藤伊笛さんがやり投げで県1位(51m87)、中込佑多さんがハンマー投げで県2位(42m65)。2年生2人が自己ベストで関東へ挑む。
中学時代は野球部だった2人。高校では先輩に憧れて陸上部に入部すると、肩の強さを生かして投てき種目へ。県大会では「楽しめた」という加藤さんに対し、「ガチガチに緊張した」という中込さん。関東に向け「55mを目指して頑張って練習していきたい」(加藤さん)、「練習の時のように45mを超えたい」(中込さん)と、決勝進出を目標に掲げる。顧問の鈴木充教諭は「コロナ禍でも意識を高く持ち、練習をよく頑張った。インターハイにつなげてほしい」と激励した。