小田原・箱根・湯河原・真鶴版
公開:2021年11月27日
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箱根の森小学校の5、6年生33人が11月11日、芦之湖漁業協同組合の蛭川養魚場でヒメマスの採卵学習を行った。これは同組合の協力により同校で毎年行われている授業で、ヒメマスの増殖の作業を経験するもの。児童たちは産卵期を迎えたメスから恐る恐る卵を採り出すと、オスの精子をかけて受精させた。
唐澤光紀君(5年)は「魚の卵を採る方法を知ることができた。生態系に興味を持ちました」と目を輝かせた。同組合代表理事の福井達也さん(49)は、「私も小学生のときに授業を受け、命の誕生について学んだ。大人になった今も鮮明に覚えているから、それだけインパクトがあったのだと思う。ヒメマスの南限でもある箱根町ならではの経験なので、これからも続けていきたい」と話した。
来年5月には、新6年生と新1年生が湖に放流する。正木希実さん(6年)は「採卵することでメスは死んでしまうけれど、新しい命が生まれてくる。来年、今の5年生が放流するまでに、元気で育ってほしい」と話した。