保健師として第59回神奈川県看護賞を受賞した 池田 幸枝さん 渋沢在住 59歳
市民の健康をサポート
○...「個人に対してというより、これまでの秦野市の保健師活動が評価されたのだと思う」。県内で保健師などの業務に多年励み、顕著な業績を上げた人を表彰する神奈川県看護賞。市内で保健師として38年勤務し、保健福祉センターの事業立案や、後輩保健師育成に尽力する姿などが評価され、受賞に至った。「この賞に恥じぬよう、さらに精進したい」と話す。
○...高校入学時、看護学生の道に進んだ姉を見て「人の役に立つ仕事がしたい」と思うように。人々の健康維持や増進を行う保健師の存在を知り「状態が浅いうちに手を差し伸べ、サポートすることができれば」と保健師を志した。「大きな仕事だった」と振り返るのは、2002年に県から移譲された精神保健福祉業務の市事業としての立ち上げ。前年、県の保健師と勤務場所が入れ替わる人事交流制度により、職務や組織での経験を積んだ。「精神という目に見えないものに対する偏見や差別がある。どうすれば市の窓口でスムーズに対応するのかなどを学びました」
○...仕事の息抜きはウオーキング。GWには弘法山から鶴巻まで歩いたそうで「2時間くらいで歩くことができちゃうんだなぁ」とほほ笑む。毎年、秋には鍋割山に登っており、今年も挑戦するとのこと。「山の空気を吸うと頭を整理することができます」と魅力を述べる。
○...現在、市こども家庭支援課で参事兼課長を務める。今までの経験が生きているそうで「色んな立場の人と仕事すると視野が広がる」。今後は、後輩職員の育成に力を入れたいとのこと。仕事と家庭を両立した経験から、子育てする人にも働きやすい環境作りを目指す。「市の保健師同士が協力できるよう、業務の継続の役に立ちたい」
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