昭和42年設立。25棟に730世帯が入居し、現在行われているリノベーション工事後は840戸に増える。花や緑が豊かな団地で、春はソメイヨシノが咲き誇る。「設立時は10cm程度の苗木だったヒマヤラ杉が10m以上の高さに育ってくれた」と我が子の成長のように喜ぶ。
団地の住民はみな協力的だという。「みんなが、この地を第2のふるさとだと思ってくれている。だから掃除やイベントごとに参加するのも当たり前」と誇らし気に語った。
年間の恒例行事も豊富で盆踊りや敬老の日、クリスマスと続く。「今は多くの子どもたちが巣立っていったが、盆踊りのころは、みんな帰ってきてくれる」。実行委員が高齢化し、イベントの存続は決して易しいものではないが、”帰省”してくれるみんなの笑顔を励みに開催している。
全国から注目される活動がある。08年から始まった自主運行のバスだ。「みらい」と名づけられたバスは週に3回、地元のスーパーや郵便局、区役所を往復し、1日80人ほどが利用する。年間約120万円の運営費用は自治会費や募金、古紙回収、協賛金などから捻出している。この取組みを参考にしたいと関東一円からの視察が後を絶たないという。「20年も前からの住民の願いだった。今後さらに高齢化も進む。課題もあるが、利用者がいる限り続けていきたい」
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