馬絹名産の花桃 出荷が最盛期
3月3日の桃の節句をひかえ、区内馬絹の花き農家で、名産として知られる花桃の出荷が最盛期を迎えている。
江戸時代から続く産地で、現在も20軒の花き農家が花桃や梅など枝物を栽培・出荷している。なかでも吉田義一さん(68)は、枝を切断して束ねる馬絹伝統の技術「枝折り(しおり)」の第一人者で、2007年に神奈川県で唯一となる農林水産省の「農業技術の匠」に認定されたほか、2008年に川崎マイスターにも選ばれている。
花桃は蕾(つぼみ)が固い時期に木から伐採し、枝折りで束ね、室(むろ)と呼ばれる温度と湿度を高くした暗室に数日入れ、2〜3分咲きになったところで市場へ出荷される。「昔は120センチほどの長めの枝で出荷していたが、最近は生花店で切らずに家庭でそのまま使えるよう60センチほどの短いサイズでも出荷している」と吉田さん。「季節の花を飾ることで気持ちを豊かにしてもらえたら」と話す。
馬絹の花桃の出荷は今月下旬まで続く。
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4月26日
4月19日