厚木市文化会館で1月19日、2012年度市民防災研修会が開催された。これは1月15日からの「防災とボランティア週間」に合わせ、厚木市自主防災隊連絡協議会(大久保盛造会長)と市が主催したもの。自治会で組織する自主防災隊など650人が参加した。
この日は厚木市専門委員で元長崎県警察本部長などを歴任した石附弘さんが、「来たるべき危機管理にどう備えるか」というタイトルで講演を行った。災害が起こる前に備えておくべき心構えや情報を、過去の災害を振り返りながら説明。「やらされる防災訓練ではなく、自ら考える防災訓練を」と提案した。また石附さんは「地域の絆を深めることが防災の基本」と強調。阪神大震災で倒壊家屋の下敷きになった人の約8割は近隣住民が救出したことなどを例に出し、コミュニティの重要性を伝えた。
大久保会長は「東日本大震災以降、傷ついた社会には人と人との繋がりが重要となっている。地域住民がどう絆を深めていくか考えたい」と話した。
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