厚木市は、働きながら子育てを行う父親や母親の支援として、アミューあつぎ8階あつぎ市民交流プラザ内の託児室「わたぐも」を活用した市内の幼稚園への送迎事業「幼稚園送迎ステーション」の運用を5月26日、スタートさせた。
この取り組みは、児童を預かり、各幼稚園間を巡回、送迎するもの。月極め預かり保育を利用している保護者を対象に、働く子育て家庭への支援と、特色ある幼稚園の教育を受けられる機会を増やすことで待機児童の解消を促すことがねらいで、全国でも初の試み。
幼稚園への出発前や、保護者の迎えを待つ時間は、同託児室で保育士などが付き添う。年度途中からの利用も可能。利用料は児童が通園する各園から、児童1人につき月5000円の利用料で賄い、保護者からの追加の負担金はない。
運用がスタートした同日、市が民間に委託したバスが、午前8時20分にアミューあつぎ北側の出入口付近から4幼稚園・6人の子どもたちを乗せ出発した。
運営にあたっては、5月24日に行われたバスの試乗では、市役所職員らが参加し、自転車が多い場所や、死角がないかなどルートと安全面について確認した。
管轄する市こども育成課は「送迎ステーション事業は、年度途中でのスタートということもあり、今後も事業のPRに努め、より多くの方に利用していただければ」と話した。
子どもを預けた関口在住の大島さやかさん(31)は「働くお母さんにとっては仕事に向かう途中で子どもを預けることができるので助かります」とコメントした。
サービスを利用する学校法人緑ヶ丘学園の難波有三法人理事長は、「私立幼稚園としても期待している画期的なシステム。共稼ぎをしている家庭は、これまで保育園という選択肢だったが、街中に住む方たちでも幼稚園に入れることができ、思いが形になります」と期待を寄せている。
詳細、問合せは同課【電話】046・225・2253。
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