伝統的な文化を再認識してもらう「季節展示」の一環として、厚木市郷土資料館は9月30日に荻野公民館で郷土料理教室を開催し、市内から約30人が集まった。この日は市が発行する『厚木の民俗』に掲載されたレシピを参考に、厚木に伝わる郷土料理のおこと汁と大葉の焼きモチ作りに挑戦した。
おこと汁とは「事始めの日」にちなんだ料理。別名「六質汁(むしつじる)」とも呼ばれ、畑で採れる6種類の根菜を使った味噌汁で、必ず小豆が入るのが特徴だ。大葉の焼きモチは、昭和初期から農作業中に食べられていたおやつ。参加者は完成した料理を食べながら、講師の葉山美智子さんによる郷土食の説明を聞いた。
祖母と参加した荒川綾音さん(三田小3年)は「2つとも初めて食べた。味噌汁に小豆を入れるのは驚いた。両方とも美味しかった」と感想を話した。
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